2014年10月。私の働くグループの職場で突如欠員が発生し、急遽支援に向かうことになりました。
支援要請期間は1ヶ月。
私だけではなく各セクションのベテランがその部署の支援に向かいました。
しかし、なぜか私が担当する回数が多く、少しずつ自分の業務を圧迫していました。
夜の帰宅はめずらしい。
最後の1週間は支援業務がある日は必ず3時間程度の残業を強いられ、残業嫌いの私にとっては地獄の日々でした。
支援業務があった日はだいたい夜8時くらいまでは残務処理。なので職場を出るころにはもう真っ暗。
家に着くのは8時30分くらいになります。
夜、自転車、こわい。
そのころ私は自転車(クロスバイク)で通勤していたので、前後のライトを点け(自分で言うのもなんですが)、颯爽と自転車にまたがり帰宅していました。
しかし、夜の道路を自転車で帰るのはなかなか危険。
交通量が増える時間帯でもあり、ライトやミラーを付けていても安全ということはありません。
加えて、自転車専用レーンもありません。
なので、自転車が通行できる歩道があればそこを通行していました。
途中の農道は、もはや漆黒の闇です。
ライトが道路と藪を同時に照らすのですが、これがシンプルに怖い。なにか出てきそう。
と思うものの、気持ちよく自転車を走らせ帰宅していました。
長女は交通事故が心配。
そんなある日。
帰宅すると一番上のお姉ちゃん(当時小学4年生)の様子がちょっと変です。泣いています。
「うえ~ん、パパ~。うえ~ん。」と。
「どうした?」と尋ねると、
「よかった~。」
「。。。?」
カミさんに聞くと、
「遅い日はいつも交通事故にあっていないかスゴク心配なんだって。でも、泣くのをガマンしてればパパが返ってくるから。」
「今日はガマンできなくて泣いちゃったんだね。」
そうか、泣いちゃうほど心配してくれたんだね。
ありがとう。
ちなみにお姉ちゃんの4人の弟たちはというと
「パパ、おかえり~!」
と元気よく言ってくれたあと、テレビにかじりついていました。
それはそれでヨシ。
優しいお姉ちゃん。
我が家のお姉ちゃんは不器用でガマン強くて、いつも他人のことを気遣って。
そして、とても優しい心を持っています。
きっと、辛い思いも人よりもたくさん経験するのだろうと思います。
でも、必ず近くにいるからね。
そんなお姉ちゃん。
いまでは私を舌打ちとともに睨みつけるほど、たくましく育っております。
子供の成長は早い。。。